この記事では、なぜ個人のポジショニングでは自分らしさが大切なのか?についてお伝えさせていただきます。
あなたの個人ブランドを発見するヒントにもなると思いますので、ぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです。
このページの内容は以下の通りです。
Contents
私のポジショニングの失敗事例
実は私は、人生の道に迷っている時に、PRの仕事をするための養成講座を受講したことがあります。なぜ、PRだったか?というと、「文章を書くだけでそんなに高い報酬を貰えるのなら、俺にもできそうだな」と思ったからです。
実際、私は文章を書くこともできますし、コンセプトを作ることもできそうです。
しかし、今思うと、この「できる」というのが曲者なのですが、実は、個人のポジショニングにおいて、できるかどうかは、成功するかどうかと、ほとんど関係が無いのです。
さらに言うと、個人のポジショニングで失敗するのは、だいだい、できるかどうかで判断してしまう時です。
なぜかと言うと、他人はその人がそれをできるかどうかでは判断しないからです。そうではなくて、それが、その人にふさわしいかどうかで判断しているというのが実際のところです。
「えっ?」「どういうこと?」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、書き間違いではありません。
他人は、その人がそれをできるかどうかでは判断しません。その人がふさわしいかどうかで判断するのです。
実は、人は本能(脳幹)で決断している
実は、人は何かを決断する時、本能(「脳幹」と呼ばれる脳の部位)で決断しています。
よく、感情(「大脳辺縁系」と呼ばれる脳の部位)で決断しているという話がありますが、これは厳密には正しくなくて、本能(脳幹)がYESを出している時に限って、感情(大脳辺縁系)でもYESだと、人間脳(「大脳新皮質」と呼ばれる脳の部位)もYESになりやすいという話です。
ですから、決断において、最も重要なのは、本能(脳幹)の脳がYESかNOか?なのです。そして、本能(脳幹)の脳は0.2秒~0.4秒で決断しますから、一瞬で決断します。
ですから、できるかどうかというのは、一瞬見ただけでは分からない訳です。
しかし、その一方で、その人らしいかどうか、言い換えると、その人の”見た目(顔や体形、醸し出している雰囲気など)”とポジショニングが一致しているかどうかは、一瞬見ただけで、だいたい分かる訳です。
ですから、ポジショニングにおいては、その人らしいということが凄く大切で、その人らしくないと、なんとなく違和感を感じ取って、結果的に申し込まない、ということが起きる訳です。
ですから、できるかどうか、ではなくて、ふさわしいかどうかが重要なのです。なぜ、そう言い切れるのか?それは、私自身が身をもって体験したからです。
自分らしくないポジションで仕事をすると、どんな結果が待っているのか?
ここで、PRの仕事に話を戻します。
私は、どうなったのでしょうか?
実は、私は、PRの仕事を1件も受注できないまま終わりました。
と言っても何もできなかった訳ではありません。
講座の中で学んだ方法で、アポイントは何件も獲得しました。しかし、いざ、提案の場面になると、誰に提案しても成約しないのです。
「俺ってこんなにセールスが下手だったっけ?おかしいな?」と思いながら、でも、何回、面談しても契約に至らないのです。
何回も断られて、最終的に気づきました。自分は、見た目や雰囲気で、PRの代行サービスをしてそうな見た目や雰囲気ではないのだ!ということに。
そうなんです。実際、PRの代行サービスでは、“テレビに無料で出演できる”というのが強みになっている訳ですが、私はそもそもテレビをあまり見ないし、テレビに出ることにそんなに価値を感じてもいない訳です。
PRの仕事をしようと思ってはじめて、必要だからハードディスクレコーダーを購入して録画したりしましたが、そもそも、そんなことでもない限り、めったにテレビを見ません。
そんな私だからこそ、見た目や雰囲気などで、どこか、それがにじみ出ている訳です。
だから、相手がこの人がPRの仕事ってなんか変だな?と違和感を覚えて、それで申し込みに至らない訳です。
もちろん、ふさわしくないポジションであったとしても、私のように、無料のアポイントなら取れるかも知れません。あるいは、電子書籍のような安い価格の商品であれば、読まれるかも知れません。
しかし、実際のビジネスとなる高額のサービスでは、そういう訳にはいきません。自分と一致していなければ、相手が違和感を覚えて、ほとんど売れないのです。
個人のポジショニングは自分らしさこそが大切
個人のポジショニングで重要なのは、できるかどうかではなくて、自分らしいかどうかです。
今、やっている仕事は自分にふさわしいのか?自分に似つかわしいのか?それこそが、個人ブランドのポジショニングでは大切です。
もしあなたが今のビジネスで上手くいっていないなら、ぜひ、自分らしいかどうかを見直してみて下さいね。