この記事では、あなたのセルフブランディングにおける世界観を見つけるヒントをお伝えさせていただきます。
あなたがセルフブランドを独自化していくヒントになると思いますので、ぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです。
このページの内容は以下の通りです。
Contents
世界観って何のこと?
私が最初にビジネスの世界で“世界観”という言葉が使われ始めた時、思った疑問がこれでした。
だって、あなたもそう思いません?映画ならともかく、ビジネスで世界観ってどういうこと?と思っても不思議ではないと思います。
私が世界観について理解が深まってきたのは、ブランドについての理解が深まってきてからです。
ブランディングには、ユングの12の元型(無垢、賢者、探検家、英雄、魔術師、無法者、普通の人、道化師、恋人、援助者、統治者、クリエイター)を型にしてブランドを作るという考え方があり、私はセルフブランドの設計時に、元型から選んでセルフブランドを作ることを推奨しているのですが、この考え方は、世界観に通じるところがあります。
ユングの12の元型は、文化の違いを超えて、人間が共通して持っているイメージが投影されています。そして、この12の元型には、それぞれ世界観がある訳です。
参考: 書籍「ブランド・アーキタイプ戦略 THE HERO AND THE OUTLAW 驚異的価値を生み出す心理学的アプローチ」,実務教育出版, 2020/9
私自身は、「塾講師」というキャラクター
セルフブランドの設計では、ユングの元型を参考にして選ぶと分かりやすくなります。例えば、私自身は、12の元型から「賢者」というブランドの型を選択して、さらに絞り込んで「塾講師」というキャラクターを設定しています。
なぜ、塾講師を選んだのか?というと、私は、大学生の頃に、塾の先生になりたかったからです。
私が受験生だった当時、私は、マクドナルドで時給680円でバイトをしていたのですが、その時、通っていた塾の先生の時給を聞いたら、私の10倍近い時給だったのです!(本当は、準備に時間がとられるために、そんなに割がいい訳ではないのですが…)
私はそれを聞いて、「塾の先生になりたい!」と凄く強く思って、それで大学を受験しました。しかし、結局は、違う道を選んで、塾の先生のアルバイトは、少ししかしていないんですね。
それで、その時の思いを実現しないままになってしまっていたので、いつか塾の先生になりたいと思っていたので、ここでそのイメージを使った訳です(*^-^*)
顧客の成功を実現するまでのプロセスが物語なら、あなたの役割は?
私が推奨しているビジネスの考え方の1つに、顧客の成功を実現するまでのプロセスをヒーローズ・ジャーニー(神話の法則)だと捉えるという考え方があります。
顧客の歩む道を、商品・サービスと出会い、そして、変化・成長をしていくという旅だと捉えた時に、この旅のストーリーはどのような物語なのだろうか?そして、あなたはどんな役割で登場してくるのか?という質問が生まれてきます。
つまり、世界観とは、顧客がどのようにあなたと出会い、そして、どのように変容して、顧客の望む成功を実現していくのか?という、顧客の成長物語でのあなたの役割のことでもある訳です。
あなたはどんな価値観・信念なのか?
また、世界観の1つに、価値観や信念が挙げられることも多いです。なぜかと言うと、世界観が、情報発信によって作られるところが多いからでしょう。
実際、情報発信における価値観や信念がブレると、受け手としてはこの人は誰に何を言いたいのか?ということが分からなくなりますよね。
ですから、価値観や信念が一貫しているということもとても大切で、一貫した信念があれば、矢のようにハートに刺さって、「この人はいいね!違うね!」ってなる訳です。
つまり、価値観や信念とは、あなたのブレない軸のようなものです。あなたの一貫した姿勢があって初めて、ターゲットの心に響く訳です。
物語の主人公はあくまで顧客
ただ、この世界観という考え方で気を付けたいところは、あなたの世界観という色が強くなりすぎると顧客が置き去りになるということです。
物語の主人公はあくまで顧客であり、あなたではありません。ですから、極論を言ってしまえば、顧客が成功すれば、あなたの役割は固定でなくても構わない訳です。
ですから、あくまで世界観というのは、顧客と出会うまでの部分における話です。
世界観があれば、ライバルと差別化したり、独自化したりするのに使えますよ!という内容であるということに注意が必要です。
セルフブランドにおいて、世界観はとても大切
セルフブランドにおいて、世界観はとても大切です。なぜなら、それは、あなたは顧客の物語の中で、どんな役割で顧客と関わるのか?を決めるモノだからです。
ただし、世界観を大切にし過ぎて、顧客をなおざりにしないように注意が必要です。